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» 金子光晴 » date : 2003/10/12  
ずいぶん前に映画を見た。 金子光晴の「ラブレター」 という映画だった。
関根恵子が出ていた。 なんだかエロティックな映画だった。
その中で 関根扮する女主人公が いつも泣いている。
彼氏をいつも待って待って そんな時間が長い日々の繰り返し。
彼女は ウサギと彼氏から表現されていたのかな。
そして待ちわびて会えた彼にささやくのは、
「 ウサギの目が赤いのは いつもないているから。。」

これはもう、私の中では 自分の言葉になってしまった。
いつもは明るく ジャンプジャンプのウサギだけど、本当は泣いているんだって言うのが
妙に悲しい。。

そう、、明日の粗大ごみ収集に向け 整理をしていた。
そんな中で金子光晴 という本を見つけた。
きっと そのラブレターを見たときに彼のことに興味を持って本を買っていたのかもしれない。

彼はエロ爺さんで 終わったようだけど、それは隠れ蓑じゃないのかって思うくらい
魅力的だ。
たくさんの国へ放浪している。 
本当に女についてたくさんのことを書いている。
そしてすばらしい表現の数々だ!
日本語のすばらしさを改めて思う。
タブー視しがちのセックスについて よくぞ書いてくれたと思うくらいしっかりかいてある。
日本人は、どこか肉体と精神の愛情について偏見があるような気がする。
肉体のほうが精神の愛情より劣るような考えがあるんじゃないのかな。
私は 間違いだと思う。
実際 好きだから セックスしたいと思うし。肉体は精神がなければ反応しない。
昨今 離婚が増えているのも 性の不一致があるからではないのかな。
本当はみんなもっと肉体の愛情表現は大切だと知ってるのに。。。エロティックに見られるのを恐れているような気がする。

ここに光晴の詩をひとつ書きます。
これが 肉体の愛情の表現の真実だと思います。

「愛情60」

人が恋しあうということは、相手の人のむさいのを、むさいと思わなくなることだ。

もとより人は、むさいもので、他人をむさがるいわれはないが、自分のむささはわからないもの。

自分のからだの一部となって、つながった恋人のからだを
なでさすりいとおしむエゴイズム。

自分のむささがわからぬほどに、相手のむささがわからねばこそ、
69は、 ジャスミンの甘さがにおう。

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こんなにも精神をともない、そして一心不乱になれる愛し方が。。。肉体が見せる愛し方。


» category : 男と女 ...regist » 2004/04/25(Sun) 15:55

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